私は設計士として、住まい手がそこで生き生きと暮らせ、ありのままの自分でいられるような、そして心を開放できるような快適さを持った住まいを造りたいと考えています。その原形としてよくイメージするのが、針葉樹の林の中です。心地よい間隔で立ち並び、空に向かって力強く伸びる木々。その木々の隙間よりこぼれ落ちる光や、時折通り抜ける風、大きな木々の下に育つ下草の緑、植物の匂いや、土の匂い、どこか緊張感のある凛とした空気。これらは人間の感覚にすがるような心地良さ、心を開放してくれるような快適さや、安心感を与えてくれるのではないかと思っています。
では建築空間で考えた場合はどうでしょう。それには空間のボリューム、空間の構成、窓からの光や風、外部とのかかわりなど、さまざまな要素が関係しあって成り立っていると思いますが、その大きな要素として考えられるのが、空間の骨格となる構造材や、床、壁、天井をなす素材です。中でも昔から日本の建築で利用されてきた木材は、住空間を快適にするものとして欠かすことのできないもので、多くの魅力を持っています。
たとえば木目のやさしさや、木の持つ暖かさは、日本人であれば誰もが共感できる魅力だと思います。また、古民家によくみられる包み込むような木の小屋組の空間は、力強さとともに、やさしさや安心感のようなものを感じさせてくれますし、寺社建築にみられる屋根を支える軒先の構造は木のしなやかさや、美しさを感じさせてくれます。他にも空気中の水蒸気を吸収したり、放出したりする調湿作用や、木からでる匂いなどは内部の空気を心地良いものにしてくれます。 |
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エコロジーという言葉が溢れている昨今、私は建築士として何が出来るかを考えているところ、高知・ゆすはらの木材と出会いました。
ゆすはらの木材は、森林周辺の環境問題から取り組み、森林の状況等も適切に管理し、その管理方法等も国際的な格付けも取得しています。また、こうした環境問題だけでなく、ユーザーに対してのメリットもあります。 |
確かな品質の木材が使用できるうえ、助成制度も充実しています。私は、こうした健全な環境で育成した木材を使用し、家造りをしていきたいと考えました。
私が提案するのは、「優しい」をコンセプトにした家づくりです。まず、ゆすはらの木材を積極的に使用する事により、身体に有害な化学物質等を出来る限り無くしていきます。また、天然の木材が持つ美しい木目を活かしたデザインと適切な設計により、安全で快適な住空間を演出できればと考えます。 |
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